おさらい |
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まずは,前回のおさらいから。
酒を呑むことを考えるのに,サービス=ドミナント・ロジックが有効なことが分かりました。
そのサービス=ドミナント・ロジックとは,「お金で価値を買う」あるいは「お金と商品を交換する」という従来の捉え方に対して,関係する人々が共同して「価値を創り出す」と捉えるものでしたね。
SDL (Service-Dominant Logic)で考える |
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この図にあるように,酒場のオヤジと呑み助が,リソースを提供し合って,価値を創り出す。
創り出した価値は,呑み助と酒場のオヤジで分配します。
つまり,ここでは,酒場のオヤジと呑み助は売り手と買い手というよりも,共同生産者(プロデューサー)と位置付けた方が,理論的にはスッキリするのです。
ただし,共同作業と言っても,キレイ事だけでは済まされません。
酒場のオヤジも呑み助も,自らが提供するリソースは最小限にしながら,自らに分配される価値を最大にしようと考えています。
呑み助は,なるべく安く酔いたいと思っています。 酒場のオヤジは,安く仕入れた食材を上手く調理して,儲けを大きくしたいと考えています。
酒場のオヤジは,リソース配分を自分で決めて,客が来るのを待ちます。
呑み助は,やはり自分のリソース配分を決めて,酒場を選びます。
つまり,呑み助と酒場のオヤジは暗黙の交渉をして,それぞれが自らの基準に合致するパートナーを選んで共同作業を実行しているのです。
このことは,産業廃棄物処理の構造を分析する時にも応用するので,よく理解しておいて下さい。
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