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健康科学

【離乳栄養法-6-②ビタミンD欠乏症】令和の時代~科学の進歩は赤ちゃんの食が関わる健康問題の解決に貢献しているか

令和時代~(2019~)乳児において、ビタミンD欠乏によるくる病がまれでないことが、海外でも日本でも報告されている1)。これは紫外線の問題がクローズアップされたことによる日照機会の減少、ビタミンDを多く含む魚類の摂取量の減少が原因とされてい...
健康科学

【離乳栄養法-6-①鉄欠乏性貧血】令和の時代~科学の進歩は赤ちゃんの離乳食問題解決に貢献しているか

令和時代~(2019~)さて昭和時代に離乳を初めて学問的に共同研究し作成した「離乳基本案」1958年(昭和33年)に始まり現在まで、「離乳の基本」1980年(昭和55年)、「改定・離乳の基本」1995年(平成7年)、「授乳・離乳の支援ガイド...
健康科学

【離乳栄養法-5】平成時代~栄養学の進歩は赤ちゃんの食を充実させたか

平成時代(令和元年頃まで~2019年頃)1990年(平成2年)乳幼児身体発育調査1)によれば、体重、胸囲、頭囲は乳児期および幼児期前期でやや減少傾向、幼児期後期でやや上昇傾向を示した。肥満に関しては、乳幼児の肥満は良性肥満として学齢期の肥満...
健康科学

【離乳栄養法-4】激動の昭和時代~赤ちゃんの食は守られたか

1.昭和前期(昭和15年頃まで~1930年代)1930年代は不況の時期であり「昭和初期の社会形態は大正デモクラシーと昭和ファシズムの間にはさまれて国内的矛盾が国民の生活に直接影響を及ぼした。」1)とされる。乳児の栄養は母乳が主であり、人工栄...
健康科学

【離乳栄養法-3】~明治時代から大正時代~赤ちゃんは近代栄養学の波に乗りきれたか

明治になると、海外からの情報が入り、育児書における離乳も西洋の説が引用されるようになった。母乳は生後8~10か月頃までは足りるが、乾パンを牛乳であえたもの、蓮根の粉末を牛乳で溶かしたもの等、明治になると牛乳を与えることが指導されるようになっ...
健康科学

【離乳栄養法-2】~今も昔も~離乳食のスタートは粥汁から❣

【奈良時代~江戸時代】奈良時代から江戸時代までの離乳食は、その頃の書物や育児書―日本書紀、医心方、小児養生録、小児必用養育草、愛育茶談などーによると、乳汁以外の食物は粥汁のような穀物が主で、離乳開始は生歯と結びついて生後6か月頃であり、乳汁...
健康科学

【離乳栄養法-1】~子どもの食と栄養ー離乳

「離乳食作りって大変~歯(大臼歯)が生える前に赤ちゃんに食べ物を与えるのは人間だけ⁈」離乳食作りは大変!と訴えられる養育者の方は多いですね。公的な機関で「はじめての離乳食教室」の講師を月1回ほど担当しているのですが、離乳食に関して「作るのが...
健康科学

育児栄養学

~子育ての視点から静かに子どもの命を支える学問~ 人類が未来に向かって発展(繁栄)していくためには、子育ては欠かせない大切な仕事です。子どもたちを育て、健やかに育んでいくことが、私たちの未来を担う子どもたちに幸せな人生を送ってもらうための基...
健康科学

栄養学はすべての人の健康を静かに支える学問

「栄養学は病気を患った人だけに手厚い学問ではない。すべての人の健康を静かに支える学問である。」という、佐々木敏教授が東京大学退任記念最終講義で語った言葉に思わず涙した私。私は子どもの栄養に関する仕事に携わってきて、特に離乳食に関して研究して...
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“しょっぱいもの”はとてもおいしい‼

日本における食塩摂取量の1日の目標量は、成人男性7.5g未満、成人女性6.0g未満とされている。さらに、日本高血圧学会は、血圧が高い場合には6g/日未満を推奨している1)。ところが日本における成人1日あたりの食塩摂取量の平均値は 10.1g...